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人生®

ゲーム、映画、ゲーム

【映画】☆3 マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画

 

レビュー14本目はマッドマックス 怒りのデス・ロード(2015)

評価:☆☆☆ 無味乾燥

 

核戦争後砂漠化したポストアポカリプスの世界で、人々を支配する邪悪なイモータン・ジョーと放浪者マックスとの闘いを描いたSFアクション

 

 

 

砂漠を放浪中何者かに襲われとらえられた主人公マックス。彼を襲ったのは水の独占で人々を独裁化におく「イモータン・ジョー」の配下「ウォー・ボーイ」たち一味で、そのまま本拠地の砦で監禁され生きた"ハイオク"輸血袋として使用されることに。そんなとき、No.2である女戦士「フュリオサ」がジョーを裏切り資源を奪って砦から逃走。怒り狂ったジョーはウォーボーイたちをあるったけ動員しフュリオサ狩りにかかります。彼は輸血バッグとして車に括り付けられ、いやおうなしに戦闘に巻き込まれることになるのです

 

 

 

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車に乗ってギターに火炎放射器を付ければ、轢けるし弾けるし火を点けられる

 

 

 

 

マッドマックスシリーズは1のみ、それもはるか昔に見たので、そのあまりの路線転換振りに驚愕しました。小粋なサングラスも陽気な整備工も酒場の前に停められたカワサキZ1000もない、ただただ砂漠が広がるのみのさみしい世界です。作中も常に砂、砂、砂、鉄錆だらけの戦前オンボロカーかつT型フォード並のガラスしかなく(そもそもフロントガラスさえない車も)、車内であろうがなんだろうが常に砂ぼこりが画面を漂い非常に煙いです。今まで見た中で最も茶色い映画だったと思います。インディージョーンズ 最後の聖戦」のエジプトシーンが延々続くような感じ

関係ないですが、「不死身のジョー」なら「イモータルジョー」じゃないんでしょうか

 

 

 

猛スピードで爆走するフュリオサに追いついたジョーとその配下たち。しかし彼女の操るタンクローリーはあまりに巨大かつ規格外のパワーで、全勢力をもってしても有効な打撃を与えられません。それに加えて巨大な砂嵐が発生、なんの準備もしていない軽量な追跡"車"はもろにそれを受け、次々バラバラになってしまいます。マックスの乗る車も例外なく追跡中に大破し、括り付けられたパーツごと投げ出されます。幸運なことに、彼は自由を手に入れたのです。ただし砂漠のど真ん中に、裸一貫という条件のもとでしたが

 

 

 

期待していたカーチェイスは至極微妙でした。せいぜい接近して側面に取り付けた火炎放射機であぶるくらいで、激しい衝突やハンドルさばきは見られません。針のむしろになったバギーや銃の取り付けられた車を見た時はワクワクしましたが、全然活躍していませんでした。道なんて砂漠だから全部直線だし、タンクローリーに普通車で体当たりしたらどうなるかは小学生でも分かるし、ここはしょうがないかもしれません。それでも敵の振り切り方がほとんど「パワーで何とかする」というのはどうなんでしょうか...

プライベート・ライアン」の爆破筒みたいなものが見えた時点で「おっ」と思いましたが、それは車に投げる用の槍という斬新なものでした。作中の戦闘シーンはほとんどが人間vs人間です。形容するなら車にへばりついたフナムシの闘い。「インディージョーンズ」のどれかに列車の上で悪党と対決するシーンがありましたが、あれが延々続く感じです。超接近戦になるため基本つかみ合いで非常にテンポが悪い。そして砂煙で非常にむさくるしい

ジョーは怒り狂っているのでしょうがないといえばしょうがないですが、どこまで逃げても敵の大軍団が追いすがり、戦闘になっても上記のとおり地味な小競り合いにしかならないので展開に緩急がないです。バカ映画と割り切ってみても良くない

 

 

 

放り出された後、徒歩でフュリオサに追いついた彼はそこで驚くべきものを目にします。それは水浴びをする若い乙女たち。それもジョーの子供を妊娠しているようです。そう、彼女が盗んだ資源とはジョーの妻だったのです。もみ合いのち、彼がジョーの手下でないとわかると、彼女は1つの選択を迫ります。すなわち、彼女側について妻たちを安寧の場所「緑の地」へ導くか、それともジョーのもとへ行って元通り輸血袋に収まるか。砂嵐から逃げ延びた追っ手の土煙が背後に迫るのを尻目に、彼はタンクローリーに乗りこみます。裏切り者と囚人、そして美しい妊婦たち、なんとも奇妙な一行は「緑の地」を目指し、逃走を開始するのでした

 

 

 

ただ行って帰ってくるだけという感想をどこかで見ましたがまさにその通り。途中の展開飛ばしたとおもって戻っちゃいました。「緑の地」がどんなものなのか楽しみにしていたらあのありさまです 冏rz

核を免れた豊かな都市が出迎えてくれるとか、あるいはそこは同じような野蛮人と戦争中でマックスが指揮して救う的な展開を予想していたんですよ。「アイアムレジェンド」では感染者が巣食わない町があるという噂を否定しつつも、結局は実在しちゃんとたどり着いていました。「宇宙戦争」でも被害を受けなかった町でみんな生きているとの情報を得て、父娘は必死にそこを目指し、なんとかたどり着いていましたよね。それなのに、すべての生活を捨ててボスに背いてまで目指した先があんなものなのは儚すぎる。なにか大きな物事が起こるかと思ったら観終わったあとの虚無感

 

 

 

それから投げっぱなしエンドは好きじゃないです。要所要所で挟まれる、色白の子供がマックスに語りかけるフラッシュバックが入るんですが、結局なんの説明もなく映画は終わってしまいました。2を見ろってことでしょうかね。ほかにもフュリオサの過去やジョー帝国の内部情報なんかもっと掘り下げられたのに放置です。まあ捕まって直ぐに車に乗り、降りるのは終盤も終盤なのでそんなシーンを確保する尺がなかったのかもしれません

特に「バレット・ファーム」とか「ガス・タウン」とか、面白そうな地名都市名が出てきたのに一瞬たりとも出番がなかったのはかなり不満でした。ゲーム「Borderlands」のバンディットの集落や「Fallout3」のメガトンに代表される、文明のかおりがほのかに残る、鉄板を無造作に貼り合わせたような町は大好きなんです。やたらにょきにょき上に伸びてたり、乗り物をくりぬいてそこに住んでたり、違法建築感満載の町をみると気持ちよくなってきますね。あれだけ魔改造車が活躍するんだからきっと拠点はもっと凄いんだろうと思いましたが、設定だけの登場だったのにはがっかりです。そこまで全編荒野で撮影したかったのか

 

 

 

 ということで以上。無味乾燥とあるとおり、アクション映画のはずなのに派手さがいまひとつ、かなり味気ない作品という感想。別に本編中爆発槍を投げるからという訳ではないですが、最後もかなり投げやりです。知名度の割には面白くないのであまり期待しない方がいいかもしれません。ただ一つだけ、見てると水が飲みたくなるのでペットボトルは忘れずに

 

 

 

結局書きたいこと全部書こうとすると3000字行くんですよね。次回はできれば「人生®」それ自体についての綱領と今後をまとめる重要な回にしたいと思います!