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人生®

ゲーム、映画、ゲーム

【映画】☆5 ピクセル

 

レビュー8本目はピクセル(2015)

評価:☆☆☆☆☆ CONTINUE? ▶YES OF COURSE!

 

 送信されたゲーム大会の動画を宣戦布告と勘違い、レトロゲームで地球の侵略をもくろむ宇宙人と元プロゲーマー中年たちとの攻防を描いたSFコメディアクション

 

 

 

 ゲーマーならこの映画は絶対に見ておくべきものだと思います

ゴーストバスターズギークなら、ピクセルはナード臭ムンムンです。予告編CM売り出し文句、どれをとってもあまりにオタク臭が強すぎて公開当初は華麗にスル―しましたが、今はそれをかなり後悔。伝説と化したシュガーラッシュには追いつけませんが、感想としては予想に反してかなり面白かったです

ボイジャーのゴールデンレコードもたちの悪い宇宙人に拾われたらこうなりそうです、必ずしも友好のメッセージとは受け取って貰えないかも。そういえば星新一ショートショートの一つに、友好のメッセージを紙で送ったら相手が木から進化した宇宙人で、地球が滅亡する羽目になる話がありましたね

 

 

 

全ての始まりは33年前

当時はアタリやニンテンドーなどが大活躍のアーケードゲーム全盛期。特にゲームセンターは若者に人気で、女の子も足しげく通う一種の社交場となっていました。そんな流れを受け、人類初の試みとなる"アーケードゲーム世界大会"が行われることに、そしてそれを記念して録画した映像が「人類文化の紹介」として宇宙に送り出されることになりました。町でも有数の腕を持つゲームプレイヤーだった主人公はもちろん参戦、順調に勝ち進みますが、惜しくも決勝戦のゲーム「ドンキーコング」でライバルである"火炎噴射男"に敗退してしまいます

時は流れて2015年、そんな才能が役に立つはずもなく、昔なじみのゲーム仲間が大統領にまでのぼり詰める中、NERD(おたく)電気という何ともぱっとしない職で食いつなぐ日々。ところがその頃、太平洋を挟んだ米軍グアム基地が謎の飛行物体に襲われ壊滅。大統領は急遽親友の"電気屋"を官邸に呼び寄せます。というのも、航空写真を見る限り、基地を襲ったのは...

 

 

 

 レトロでド派手な戦闘

宇宙人が付きつけた条件は以下のとおり。

”場所と時間は予告する。だからゲームのルールにのっとって撃退してみせよ。3点先取で勝者が決まる。勝てば撤退するが、負ければ地球をいただく”

 

あまり3DCGには期待していなかったのですが、ピクセルの表現がなかなか秀逸。光る寒天のような精巧なピクセル(矛盾)が縦横無尽にグヨングヨン動きます。こちらの攻撃手段が単発式の光線銃なので絵面的に地味かなと思ったらそんなことは全くなく、大小さまざま無数の立方体が現実世界を飛び回り、鮮やかできれい。地味なピクセル画面の2Dゲームを良くここまで落とし込んだなと素直に感心しました。将来完全なVR実現したらレトロゲームってこうなるんでしょうかねー

 

 

 

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ステージ2だ!

 

 

 

最低なヒーローたち

自分含めて一般人を敬遠させた大きな理由の一つは間違いなくこれです。実際に本編を視聴してもかなりひどい

嫌なことからは逃げる、弱音は吐くし不満たらたら、大事な場面で下品なジョークを連発。ハリウッド的な、「圧倒的な文明力を持った宇宙人の襲来」に付きもののこじゃれた演説や、ミッションの為なら自己犠牲、の精神もないです。あくまで現実主義というか、悪く言えばKYですね

 

 

 

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 『光線銃よりも強い武器がある 勝てると信じる心だ   ...冗談、みんな死ぬよ』

 

 

 

ただそれがゲーム開始となれば別。いままでブーブーいってた大人が急に引き締まったかと思えば、少年のような生き生きとした顔でゲームに熱中する。冷ややかな目で見ていた周りの人間もその才能を純粋に評価し、やがて彼らは地球の英雄として祭りあげられるように

「おとなが いつまでも げーむに まじに なっちゃって どうするの」というのが世間一般の意見でしょうが、大の大人がマジになっちゃってるところが面白いのです

 

 

 

終始明るいストーリーライン

 滅ぼしに来る割にやけにユーモラスな宇宙人(そもそも一方的な宣戦布告に地球ルールで対応してくれてる時点で紳士)や、どう見ても死ぬ状況で軽口をたたく主人公陣等、下手なシリアスが徹底的に排除され、終始コメディ一色にまとまっていて気持ちよく視聴できました。版権の問題もあるんでしょうが、ピクセル災害によって人が死んだり怪我をする直接的な表現がなかったのは正解だったと思います。特筆すべきはこの映画、稀に見るベストエンディングでした。ゲームが人間に牙をむくという凡庸なストーリーでも、脚本しっかりしてると全くダレないですね、大団円です。ピクセルなのに丸く収まるとはこれいかに

 

 

 

元ネタが古すぎるという指摘もあると思います。実際自分もそう思いました。ですが、ギャレガ、アルカノイド、そんなの知らないよという人でも全然楽しめると思います。どんなゲームか知らなくても、オタクたちがむちゃくちゃ楽しそうにプレイするので、見ているこっちまで面白そうに思えてくるんですよね。SONYピクチャーズということでライバル企業ハブられるかと思ってましたが、任天堂はじめばっちり活躍してます(その分露骨にゲーム機やパソコンはソニー製でしたが)。名作ゲームに敵味方なし!

 

 

 

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『怪獣映画みたいだったが........今回の怪獣は本物だ』

 

 

 

クリアか、それともゲームオーバーか。次々襲い来るピクセル怪獣たちにオタクたちは勝利できるのか。是非とも自分の目で確認してほしいです 。終盤のテトリスは個人的に大好きなシーンなのでお見逃しなく

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